「近代日本の日記データベース」の公開準備

当研究プロジェクトの一環として、明治以降に綴られ、出版された日記のデータベース化を進めています。まずは戦時下の日記から、そして現在では、戦後日本の日記を対象としています(明治から昭和戦中期はその後に)。データベースは検索可能な形で一般公開できるよう、サンプルデータの500件を入れ、専門家の協力を得ながら、まずはβ版としての公開を目指して試行錯誤しています。

試しにサンプルデータに基づき、「1945年8月」を指定して検索すると、現状では190件がヒットします。

検索した結果はこの画像のように表示されます。各項目につき、日記の概要とともに、「記入者氏名」「性別」「生年月日」「日記記入開始時の年齢」「記入期間」「社会的立場」等が表示されます。「記入場所」もデータでは取っていますが、公開前にもう少し整理が必要でしょう。

まだ日記の数も増えますし、作家の日記など著名で含まれていないものもあります。データは「記入開始日」と「記入終了日」で取っているため、例えば8月15日の日記を見ようとして、ヒットした日記に当日の記述があるとは限りません。

検索結果の個別データの表示は、ひとまず以下のような感じです(明村宏『お父さんが子供で戦争のころ』毎日新聞社、1972) 

項目名はデータ入力時のままですので、「職業、学校名」など、まだ整理と更新の必要があります。

出版された日記には、同一人物による異なる時期の日記や、複数名や大勢の日記を集めたアンソロジーもあります。データベース化に際しては、収録された個別の日記を独立したデータとして取りました。そのため例えば河邑厚徳編『昭和二十年八月十五日 夏の日記』(角川文庫、1995年)の一冊は、全109冊、すなわち全109件のデータとして扱います。一例を掲示すれば以下の通りです。

入力漏れもあるでしょうし、入力済みのデータにも訂正・更新すべき点は多々あるかと思いますが、幅広い利用環境を実現するために、準備を進めて参ります。また公開の暁には、当ウェブサイトでご案内いたします。

最後の写真はデータベース化作業の模様(2018年1月)。2016年3月に試験的な実施をし、その後は『日記文化から近代日本を問う』(2017年12月)の刊行後から本格的に取り組んでいます。協力者は入れ替わりもありながら、20代から40代が中心です。もう作業を離れた方々もいますが、心から感謝しています。

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