年度末も近づいて参りましたが、いかがお過ごしでしょうか。
このたびは3月4日(土)に開催いたします、第35回研究会のご案内を差し上げます。
今回は研究報告と、特別講演の二本立てです。
研究報告の部では、清華大学大学院の肖羿さんより、国木田独歩『欺かざるの記』に関してご報告いただきます。肖さんは『欺かざるの記』の修養日記としての側面に着目し、当研究会の「日記文化」研究もご参照くださったご論考を『跨境』に掲載されました。今回は、このご論考を踏まえた発展的なご報告になる予定です。
特別講演の部では、AHA! [Archive for Human Activities]の世話人である松本篤さんをお招きし、AHA!のご活動に関して、特に最新の出版物である『わたしは思いだす』に即しながらお話いただきます。同書の特設サイトでは、全文公開もなされています。東日本大震災を挟む期間に育児日記を綴った書き手(かおりさん)による、自身の日記の再読と追憶の記録は、「〈震災〉ではなく〈私〉を主語にした4018日の点描、想起と忘却の生活史」と位置づけられます。
みなさまぜひ奮ってご参加ください。お申し込みの受付フォームを設けましたので、ご参加くださる場合、お手数ですがこちらからご記入いただければ幸いです(受付は3月1日まで):
今回も多くのみなさまと学びの場をご一緒できますこと、心より楽しみにしております。
以下に当日のプログラムを掲示いたしますので、ご参照ください。
田中祐介
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「近代日本の日記文化と自己表象」第35回研究会
【開催日時】
2023年3月4日(土) 13:30-17:30
【開催場所】
ハイブリッド開催(対面:明治学院大学白金キャンパス、オンライン:Zoom利用)
【研究会次第】
1. 報告と展望(13:30-14:00)
※参加者自己紹介の時間を設ける予定です
2. 研究発表(14:10-15:40)
「「修養日記」としての国木田独歩『欺かざるの記』――同時代言説に基づく試論」(肖羿、清華大学大学院日本語学科博士課程)
3. 特別講演(16:00-17:30)
「11年間の育児日記を再読して 回想録『わたしは思い出す』制作の現場から」(松本篤、AHA! [Archive for Human Activities/人類の営みのためのアーカイブ])