第47回研究会のご案内

まだまだ冷え込が続くこの頃ですが、お元気にお過ごしでしょうか。
このたびは2月23日(月・祝)に開催いたします、第47回研究会のご案内を差し上げます。

このたびもお二人のご報告者をお迎えすることができました。

お一人目は愛知淑徳大学の竹内瑞穂さんです。
前回研究会でご案内しましたように、漱石門下の小説家から精神科医に転身した中村古峡が遺した資料群がデータベース化され、2025年末に公開されました(「中村古峡記念病院所蔵 近代精神療法記録集」)。企画の監修を務めた竹内さんは、患者たちが治療の一環として書かされていた「療養日誌」の分析から判明したことについてご報告くださいます。同時に、精神病患者の医療的記録を公開することの危うさと意義についても触れてくださるとのことです。竹内さんは田中祐介編『無数のひとりが紡ぐ歴史』(文学通信、2022年)では、第5章「自己を書き綴り、自己を〈調律〉する――中村古峡史料群の「日記」「相談書簡」「療養日誌」」をご執筆くださいました。

もうお一人は駒澤大学の高媛さんです。
ご著書『帝国と観光――「満洲」ツーリズムの近代』(岩波書店、2025年)の成果を踏まえ、戦前における日本人学生の未刊行の満洲旅行日記やスクラップ帳を手がかりに、若年層が帝国観光の言説を内面化しつつ、旅の経験をいかに自己表象として編み上げたのかを検討してくださいます。また、未刊行の旅行手記が帝国観光の言説と個人的経験とが交錯する場であったことを明らかにしてくださるそうです。高媛さんは田中祐介編『日記文化から近代日本を問う』(笠間書院、2017年)では、第13章「戦前期満洲における中国人青年の学校生活――南満中学堂生の『学生日記』(一九三六年)から」をご執筆くださいました。

ご関心がございましたら、ぜひご参加ください。研究会の開催形態は、今回も「対面開催を基本としたオンライン併用」とさせていただきます。お申し込みの受付フォームを設けましたので、ご参加くださる場合は2月20日(金)までにご登録ください。なお、懇親会にもご参加くださるみなさまは、会場予約の都合上、2月9日(月)までにご登録ください。

今回も多くのみなさまと学びの場をご一緒できますこと、心より楽しみにしております。
以下に当日のプログラムを掲示いたしますので、ご参照ください。

田中祐介

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「近代日本の日記文化と自己表象」第47回研究会

【開催日時】
 2026年2月23日(月・祝) 13:30-17:30

【開催場所】
対面を基本としたハイブリッド開催(対面:明治学院大学白金キャンパス、オンライン:Zoom利用)

【研究会次第】
1. 報告と展望(13:30-14:00)
  ※参加者自己紹介の時間を設ける予定です
2. 研究発表(14:10-17:30)
「〈調律〉の痕跡をひらく――中村古峡資料群のデータベース公開をめぐって」(竹内瑞穂、愛知淑徳大学文学部教授)
「未刊行旅行手記が編む満洲修学旅行――帝国観光と自己表象の交錯」(高媛、駒澤大学グローバル・メディア・スタディーズ学部教授)