「近代日本の日記文化と自己表象」第22回研究会のご案内

7月6日(土)に開催いたします第22回研究会の詳細が決まりましたので、ご案内申し上げます。

今回のご報告は、お三方にお願いすることになりました。
まずは前回研究会でもアナウンスした真辺駿さん(東京学芸大学大学院)と、堤ひろゆきさん(上武大学)です。

真辺さんは、小学校教師である長島重三郎(1878-1967)の日記を題材に、長島の自己意識、社会意識を審らかにしてくださると同時に、当時にあって「教師」とはいかなる存在で、地域社会にどのような役割を果たすべきものと位置づけられたかを、社会教育史の文脈で検討くださいます。

堤さんは、大正期の六週間現役兵の日記を扱ってくださいます。これは、田中祐介編『日記文化から近代日本を問う』(笠間書院、2017)のご論考で検討された大正期の教育実習日記(「近代日本の日記帳コレクション」所収、資料番号39-1:http://diaryculture.com/database/)の続編となるものです(資料番号39-2)。他の六週間現役兵の日記と比較しながら、日記の点検者である教官とのやりとりの意味を含め、この日記の特徴を考察してくださいます。

更に今回は、卒業論文の制作に取り組まれている立教大学文学部の長藤菜々さんにもご報告いただくこととしました。研究会の前半に特別枠を設け、有明淑の日記に基づく太宰治の作品「女生徒」について、研究の成果をご報告いただきます。他者の視線による「私」の揺らぎ、世界と「私」とのあいだに差し挟まれるさまざまな「フィルター」の機能、遠くにあって手の届かないものにしか「幸福」を感じることができない主人公の感受性などを、明らかにしてくださるそうです。

今回はご報告をお三方にお願いするに伴い、研究会の開始時刻を30分早め、13時としました。ご来場の際には、この点にご注意ください。

今回もみなさまぜひ奮ってご参加ください。研究会はどなたでもご参加いただけますが、会場の都合と資料の部数確保のため、お手数ですが事前に下記アドレスまでご連絡頂ければ幸いです:nikkiken.modernjapan(アットマーク)gmail.com(代表:田中祐介・明治学院大学)

それでは、会場でお目にかかることを心より楽しみにしております。

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「近代日本の日記文化と自己表象」第22回研究会

【開催日時】
 2019年7月6日(土) 13:00-18:00

【開催場所】
 明治学院大学白金キャンパス 1号館8階81会議室

【研究会次第】
 1. 報告と展望(13:00-13:20)
   「近代日本の日記資料データベース」の第一次公開
   2019年9月28日、29日開催シンポジウムの詳細
 
 2. 研究発表1(13:30-14:40)
   「幸福は一夜遅れてやってくる––太宰治「女生徒」論––」(長藤菜々、立教大学文学部学部4年生)   
 3. 研究発表2(14:50-18:00)
   「大正期における社会教育と小学校教師―「長島重三郎日記」を手がかりに―」(真辺駿, 東京学芸大学大学院連合学校教育学研究科博士課程)
   「六週間現役兵の軍隊経験-『軍隊日誌』の記述と体裁から-」(堤ひろゆき, 上武大学ビジネス情報学部専任講師)

※会の終了後、希望者は懇親会へ

「近代日本の日記文化と自己表象」第21回研究会のご案内

第20回を記念する前回研究会には沢山のみなさまにご来場いただき、心より御礼申しあげます。5月11日(土)に開催いたします第21回研究会の広報準備が整いましたので、ご案内申し上げます。

今回のご報告は、徳山倫子さん(日本学術振興会)と西田昌之さん(チェンマイ大学・国際基督教大学)のお二人にお願いしました。

徳山さんは、県農会立女学校の生徒・卒業生作文を取り上げてくださいます。県農会立女学校は農村の「模範処女」の養成を目的として、1920-30年代に複数県に設置されたもので、徳山さんはそうした学校の生徒・卒業生の作文を題材に、農村の未婚女性の自己表象について検討くださいます。

西田さんは、漆芸家・生駒弘のタイ滞在時の日記(1957-1961)と、約20年後に執筆された自伝を比較してくださいます。日記に綴った経験を、いかに「自己の人生の物語」として綴り直したか。自己記述の物語化に伴う取捨選択と変容について、詳細にご検討くださいます。

今回もみなさまぜひ奮ってご参加ください。研究会はどなたでもご参加いただけますが、会場の都合と資料の部数確保のため、お手数ですが事前に下記アドレスまでご連絡頂ければ幸いです:nikkiken.modernjapan(アットマーク)gmail.com(代表:田中祐介・明治学院大学)

それでは、会場でお目にかかることを心より楽しみにしております。

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「近代日本の日記文化と自己表象」第21回研究会

【開催日時】
 2019年5月11日(土) 13:30-17:30

【開催場所】
 明治学院大学白金キャンパス 1号館8階81会議室

【研究会次第】
 1. 報告と展望(13:30-14:00)
   AASの参加報告
   「女性の日記から学ぶ会」23周年のつどい(6月1日)のご案内
   旧制高等学校記念館・夏期教育セミナーのご案内
   「近代日本の日記資料データベース」進捗
   2019年9月開催シンポジウムの基本計画

 2. 研究発表(14:10-17:20)
   「農村の「模範処女」としての自己表象―1920-30年代における県農会立女学校の生徒・卒業生作文を題材に―」(徳山倫子, 日本学術振興会特別研究員PD)
   「自己記述の物語化における取捨選択と変容:漆芸家生駒弘のタイ滞在日記と自伝の比較から」(西田昌之, チェンマイ大学文学部日本研究センター助教授・国際基督教大学アジア文化研究所研究員)

※会の終了後、希望者は懇親会へ

「近代日本の日記文化と自己表象」第20回研究会のご案内

3月9日(土)に開催いたします第20回研究会についてご案内申し上げます。
当研究会も、おかげさまで第20回を迎えることとなりました。これもひとえに皆様のおかげであると、心よりの感謝を申し上げます。

今回は、宮本温子さん(筑波大学大学院)と鬼頭篤史さん(京都大学大学院)のお二人にご報告いただきます。

宮本さんは、「自己をつづること」の公的実践に関わる問題提起として、明治二十年以降に全国に流通した文芸投書雑誌『文庫』『新声』の記事を分析してくださいます。この二誌が読者に対していかに「地方青年」としての共同体意識を芽生えさせたか、地方青年たちは誌面上でどう「地方」を語り、「地方文壇」に関わったのかが大きなテーマになるとのことです。

鬼頭さんは、サラリーマン規範における手帳文化を扱ってくださいます。近年の手帳ブームには眼を見張るものがありますが、ご報告では、戦前期に形づくられた日本のサラリーマン規範(サラリーマンとはどうあるべきか)を踏まえ、その必須アイテムとも言える手帳に言及されるようになった昭和戦後期を中心に、この主題を論じてくださるとのことです。

みなさまぜひ奮ってご参加ください。研究会はどなたでもご参加いただけますが、会場の都合と資料の部数確保のため、お手数ですが事前に下記アドレスまでご連絡頂ければ幸いです:nikkiken.modernjapan(アットマーク)gmail.com(代表:田中祐介・明治学院大学)

【映画『タリナイ』その後】
前回開催の第19回研究会では、『マーシャル、父の戦場』(https://www.mizukishorin.com/marshall)の編者であり、上映中の映画『タリナイ』(https://www.tarinae.com)の監督である大川史織さんはじめ、日記を読み解いた「金曜調査会」(https://www.mizukishorin.com/04-8)の皆さんにご講演をいただきました。

『タリナイ』はその後も各地で上映されていますが、3月21日から24日までデンバーで開催されるAAS(Asociation for Asian Studies)年次大会でのFilm Expo(https://www.eventscribe.com/2019/AAS/agenda.asp?pfp=expo)でも上映が決まりました。また、直近では、2月20日(水)に、高田馬場の「ピースボート東京」でも上映の機会があります(http://peaceboat.org/26204.html)。ご関心があり、見逃された方のために、ご案内申し上げます。

それでは、皆さまに再会できますことを心より楽しみにしております。

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「近代日本の日記文化と自己表象」第20回研究会

【開催日時】
 2019年3月9日(土) 13:30-17:30

【開催場所】
 明治学院大学白金キャンパス 1号館8階81会議室

【研究会次第】
 1. 報告と展望(13:30-14:00)
   新刊案内:ビュールク・トーヴェ『二代目市川團十郎の日記にみる享保期江戸歌舞伎』  
   映画『タリナイ』のAAS上映
   日記資料を読み解く会の可能性
   「戦場」と「銃後」の日記データベース公開に向けて
   2019年9月開催シンポジウムの概要
   
 2. 研究発表(14:10-17:20)
   「文芸投書雑誌『文庫』『新声』にみられる「地方文壇」の青年の共同体意識と「中央文壇」へのまなざしーー小木曽旭晃と入澤凉月の事例を中心にーー」(宮本温子、筑波大学図書館情報メディア研究科博士前期課程)
   「日本のサラリーマン規範における手帳文化―昭和戦後期を中心に―」(鬼頭篤史、京都大学大学院人間・環境学研究科研修員)

「近代日本の日記文化と自己表象」第19回研究会のご案内

師走を迎え、寒い日々も続きますが皆さまお元気にお過ごしでしょうか。

さて、諸般の調整に時間を要し、ウェブ掲載が遅くなりましたが、
下記の要領で「近代日本の日記文化と自己表象」第19回研究会をご案内申し上げます。

今回は二本のご報告に加え、一年の締めの特別企画として、講演会を開催いたします。

まずは、小泉紀乃さん(奈良女子大学大学院)に、明治大正期の「遺書」についてご報告いただきます。有名な藤村操の「巌頭之感」を中心に、メディア言説上の遺書の生者への働きかけを問題にしてくださいます。

二番目のご報告は、魏晨さん(名古屋大学博士候補研究員)にお願いしました。1930年代の日満綴方使節を題材に、満洲国の子供たちが「内地」をどう眼差し、綴ったかを論じてくださいます。博士論文の内容を踏まえ、新たな知見にも基づいたご報告を頂けるとのことです。

講演会は、前回研究会でご紹介した『マーシャル、父の戦場』(https://www.mizukishorin.com/marshall)の編者であり、上映中の映画『タリナイ』(https://www.tarinae.com)の監督である大川史織さんをお招きし、書籍と映画が生まれるそもそもの前提となった、佐藤冨五郎日記の読み解きのご経験についてお話いただきます。佐藤冨五郎さんは、敗戦近い1945年、ウォッゼ島で餓死しましたが、死の直前まで日記を綴っておいででした。今回は大川さんにお声がけしましたが、嬉しいことに、出版元であるみずき書林代表の岡田林太郎さん、日記を読み解いた「金曜調査会」(https://www.mizukishorin.com/04-8)の皆さんもご参加くださることになりました。

いつも以上に賑やかで充実した会になりそうで、主催者としても、今から楽しみにしております。
ご参加をご希望される方は、会場の都合と資料の部数確保のため、
お手数ですが事前に下記アドレスまでご連絡ください:nikkiken.modernjapan(アットマーク)gmail.com(代表:田中祐介・明治学院大学)
ご参加される方の人数が把握でき次第、会場をご案内いたします。

田中祐介

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「近代日本の日記文化と自己表象」第19回研究会

【開催日時】
2018年12月22日(土) 13:00-

【開催場所】
明治学院大学白金キャンパス(会場調整中)

【研究会次第】
1. 報告と展望
2. 研究発表
「遺書で語ること、遺書を語ることーー藤村操「巌頭之感」をめぐるメディア言説の暴力性」(小泉紀乃・奈良女子大学大学院人間文化研究科博士前期課程)
「日満綴方使節と『綴方日本』ーー「満洲国」の子供が<内地>をどう見ていたのか」(魏晨・名古屋大学人文学研究科博士候補研究員)
3. 講演会
「佐藤冨五郎日記を体験するー『マーシャル、父の戦場』刊行をめぐる歴史実践」(「金曜調査会」メンバー:今井勇・大川史織・岡田林太郎・柏原洋太・斉藤涼子・中野良・番定賢治・福江菜緒子)

「近代日本の日記文化と自己表象」第18回研究会のご案内

全国的な酷暑が落ち着くにはもう少々かかりそうですが、皆さまお元気にお過ごしでしょうか。
9月15日(土)に開催いたします第18回研究会の詳細が決まりましたので、ご案内申し上げます。

今回もご報告は二本立てです。
まずは、『近現代日本の教養論 一九三〇年代を中心に』(行路社、1997)の著者である、渡辺かよ子さん(愛知淑徳大学教授)によるご報告です。
ご報告では、ちょうど1930年代の後半に、旧制第一高等学校で学生生活を送った阪谷芳直の日記を題材として、その内面生活と時代意識を明らかにして下さいます。

もう一つのご報告は、先日出版されたばかりの、女性の日記から学ぶ会編『時代を駆ける2 吉田得子日記戦後編1946-1974』(http://d.hatena.ne.jp/mizunowa/20180605)に基づきます。この書の制作に携われた島利栄子さん、高崎明子さん、西村榮雄さんが、前作(https://sumus.exblog.jp/18360139/)の内容とあわせ、ご報告くださいます。

今回も充実したご報告になりそうで、主催者(田中祐介)自身、今から楽しみにしています。
研究会はどなたでもご参加いただけますが、会場の都合と資料の部数確保のため、お手数ですが事前に下記アドレスまでご連絡頂ければ幸いです:nikkiken.modernjapan(アットマーク)gmail.com(代表:田中祐介・明治学院大学)

ありがたいことに毎回、新規のご参加お申し出を頂いています。
ぜひお気軽に、奮ってご参加ください!

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「近代日本の日記文化と自己表象」第18回研究会

【開催日時】
2018年9月15日(土) 13:30-17:30

【開催場所】
明治学院大学白金キャンパス本館9階、92会議室

【研究会次第】
1. 報告と展望(13:30-14:10)
「『戦場』と『銃後』の日記資料データベース」の進捗報告
『日記の館 一号館』(長野県東筑摩郡筑北村)夏の開館イベントの参加報告
旧制高等学校記念館・第23回夏期教育セミナーのご報告
私小説研究会との協働について
2019年度の国際シンポジウム開催について

2. 研究発表(14:20-17:30)
「1930年代の旧制高等学校における『生きられた教養』 阪谷芳直の〈内面の日記〉より」(渡辺かよ子・愛知淑徳大学教授)
「『吉田得子日記戦後編』出版 女性一代記完結を記念して」(島利栄子・女性の日記から学ぶ会代表、高崎明子・同会会員、西村榮雄・同会会員)

※会の終了後、希望者は懇親会へ

「近代日本の日記文化と自己表象」第17回研究会のご案内

7月15日(日)に開催いたします第17回研究会の内容が定まりましたので、ご案内申し上げます。

今回のご報告は、根来由紀さん(立教大学大学院)と山守伸也さん(関西大学等非常勤講師)にお願いすることができました。

根来さんはこれまでずっと、研究会当日の運営を支えてくださいました。
今回はいよいよご報告でも会を盛り上げてくださいます。
中原中也の長男である文也の誕生から死去までの日記を中心に、
同時期に書かれた詩との比較分析をして下さるとのことです。

山守さんには、『日記文化から近代日本を問う』の出版後にご連絡をくださったことが縁となり、
今回のご報告をご快諾いただきました。
山守さんは博士論文で日記論を扱われています:
https://kuir.jm.kansai-u.ac.jp/dspace/handle/10112/9040
https://kuir.jm.kansai-u.ac.jp/dspace/handle/10112/8659

今回はこの博士論文での議論をベースに、『日記文化から近代日本を問う』の「総論」の議論との接続を試みて下さるとのことです。広く日記文化研究のあり方や可能性について議論できるようとのご配慮を頂きました。ありがたいことです。

当日は、8月中旬の「日記の館」(長野県東筑摩郡筑北村)開館イベントのご案内や、
「『戦場』と『銃後』の日記資料データベース」の進捗報告などもいたします。
また、今年度の今後の計画とも関わることですが、
「女性の日記から学ぶ会」の島利栄子さん、西村榮雄さんが、あいついで新著をご出版されました。
『時代を駆ける2 吉田得子日記戦後編1946-1974』、『堀江芳介壬午軍乱日記』です。
両方とも、みずのわ出版からの刊行です:http://d.hatena.ne.jp/mizunowa/
この二冊についても、ご案内をする予定です。

 研究会はどなたでもご参加いただけますが、会場の都合と資料の部数確保のため、お手数ですが事前に下記アドレスまでご連絡頂ければ幸いです:nikkiken.modernjapan(アットマーク)gmail.com(代表:田中祐介・明治学院大学)
みなさまぜひ奮ってご参加ください。

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「近代日本の日記文化と自己表象」第17回研究会

【開催日時】
 2018年7月15日(日) 13:30-17:40

【開催場所】
 明治学院大学白金キャンパス本館9階、92会議室

【研究会次第】
 1. 報告事項(13:30-14:20)
   「『戦場』と『銃後』の日記資料データベース」の進捗報告
   新著『時代を駆ける2 吉田得子日記戦後編1946-1974』のご案内
   新著『堀江芳介壬午軍乱日記』のご案内
   「女性の日記から学ぶ会」22周年のつどい(7月7日開催)参加報告
   旧制高等学校記念館・第23回夏期教育セミナーのご案内
   シンポジウム「日記から読み解く高度成長期日本民衆の意識と行動」(10月20日開催)のご案内
   【新資料】多声響く……学級日誌のご紹介

 2. 研究発表(14:30-17:40)
   「中原中也の日記と詩作――長男文也との『生活』」(根来由紀、立教大学大学院)
   「現代日本における日記文化研究の社会学的転回:〈日記メディア〉と〈日記行為〉という視点から」(山守伸也、関西大学等非常勤講師)

  ※会の終了後、希望者は懇親会へ

「近代日本の日記文化と自己表象」第16回研究会のご案内

 きたる5月19日(土)に、「近代日本の日記文化と自己表象」第16回研究会を開催いたします。
 今回のご報告は、新藤雄介さん(福島大学)と大野ロベルト(社会事業大学)さんにお願いしました。
 新藤さんは、戦前の農民運動家である渋谷定輔の日記を扱ってくださいます。なお新藤さんは、4月28日(土)のメディア史研究会の例会でも、渋谷定輔の出版事業についてご報告をされます:http://www.geocities.jp/media_shi/getsurei.html
 大野さんは、『日記文化から近代日本を問う』にご寄稿くださった北條民雄の論考を踏まえ、1923年に内務省衞生局より刊行された『癩患者の告白』を取り扱って下さる予定です。
 大野さんは今年6月末に国際基督教大学で開催される国際学会ASCJ (Asian Studies Conference Japan:https://ascjapan.org)でのパネル発表を予定されており、今回のご報告はASCJを見据えた内容ともなります(パネル構成員は、Puck Brecher, 大野ロベルト, 堤ひろゆき, 田中祐介)。
 なお今回は、5月5日に開館する『日記の館』についてもご案内いたします。詳しくは「女性の日記から学ぶ会」ウェブサイト(http://diaries-as-social-heritage.com/2018/04/07/news-2/)をご参照ください。
 研究会はどなたでもご参加いただけますが、会場の都合と資料の部数確保のため、お手数ですが事前に下記アドレスまでご連絡頂ければ幸いです:nikkiken.modernjapan(アットマーク)gmail.com(代表:田中祐介・明治学院大学)
みなさまぜひ奮ってご参加ください。

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「近代日本の日記文化と自己表象」第16回研究会

【開催日時】
 2018年5月19日(土) 13:30-17:30

【開催場所】
 明治学院大学白金キャンパス本館5階、1507教室(予定)

【研究会次第】
 1. 報告事項(13:30-14:10)
   『日記の館 一号館』(長野県東筑摩郡筑北村)開館セレモニーの参加報告
   『日記の館』への資料寄贈について
   旧制高等学校記念館・第23回夏期教育セミナーのご案内
   陸軍士官学校生徒日記(教官の赤字入り)のご紹介
   日記資料データベース制作の進捗
 2. 研究発表(14:20-17:30)
   「戦前の農民運動家・渋谷定輔日記原本と往復書簡」(新藤雄介、福島大学准教授)
   「『癩患者の告白』と北條民雄-自己表象の内発性/外発性について」(大野ロベルト、日本社会事業大学)

  ※会の終了後、希望者は懇親会へ

『日記文化から近代日本を問う』公開書評会(「近代日本の日記文化と自己表象」第15回研究会)のご案内

この度、田中祐介編『日記文化から近代日本を問う』の公開書評会(「近代日本の日記文化と自己表象」第15回研究会)を、3月18日(日)に開催する運びとなりました。

書評会の提題者は、和田敦彦さん(早稲田大学教授)と松薗斉さん(愛知学院大学)がお引き受け下さいました。和田さんは近代日本の読書文化研究、松薗さんは中世日記研究の第一人者です。本書では日記文化を通じて近代日本の「書くこと」を考察しましたが、「読むこと」の研究の立場から、その意義と課題をどう位置づけられるでしょうか。また、近世以前の日記文化との連続と断絶を再考するとき、どのような新たな地平が見出せるでしょうか。お二方の提題ののち、編者と執筆者たちがそれに応答し、続いて来場者全員による総合討論をおこないます。

また、本書の担当編集者である岡田圭介さん(現在は文学通信代表)にもご発言いただきます。広く人文系の学術出版の現況と将来を見据えながら、本書の制作過程と出版物としての狙いについてお話下さる予定です。

初めて研究会にご参加される方も歓迎いたします。どうぞお気軽にご来場ください。印刷物と会場の都合上、事前にご一報頂けると大変ありがたく存じます(nikkiken.modernjapan[アットマーク]gmail.com、代表田中祐介)。

書評会の詳細は下記、ご参照ください。、
当日、会場でお目に掛かることを心より楽しみにしております。

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『日記文化から近代日本を問う』公開書評会(「近代日本の日記文化と自己表象」第15回研究会)

【開催日時】
2018年3月18日(日) 13:30-17:30

【開催場所】
明治学院大学白金キャンパス本館8階、81会議室(予定)

【会次第】(13:30-17:30)
1. 導入の部:『日記文化から近代日本を問う』の概要説明 田中祐介(明治学院大学)
2. 書評の部:
提題1 和田敦彦(早稲田大学教授)
提題2 松薗斉(愛知学院大学教授)
編者と執筆者からの応答
総合討論
編集者の立場から 岡田圭介(文学通信代表)

※会の終了後、希望者は懇親会へ

【開催報告】第14回研究会

2017年12月16日(土)に開催した第14回研究会も盛会となりました。今回は参加記を愛知教育大学教育学部で学ぶ勝倉明以さんにお願いしました。以下、当日の様子の概要として、ご覧下さい。

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第14回研究会では、明治期の子ども向け日記帳の出版文化に関する研究報告と、2000年代以降を中心に綴られた手帳類に関する特別講演が行われた。

研究報告は明治・大正期を中心とする子ども向け雑誌について研究をしている柿本真代氏(仁愛大学)による、「近代日本の子ども向け日記帳いろいろ~日記帳の文化史にむけて」である。報告では、柿本氏が調査した日記帳(大阪府立中央図書館国際児童文学館蔵、福井県立文書館蔵、柿本氏の古書店での購入品)を事例として、出版社や時代により様々に変わる日記帳の体裁の意味について検討された。報告の最後では、日記帳の文化史を構想するための網羅的な調査の一環として、雑誌紙面と連動した日記帳の広告戦略や、地域の教育との関連性、出版社相互の体裁の影響関係について考察する必要性が説かれた。

特別講演は、「手帳類」プロジェクト(http://jimi.jp/collection/)代表を務める志良堂正史氏による、「手帳類プロジェクトの現在地―同時代の手帳を用いた私的領域の共有・更新・可能性―」である。志良堂氏のプロジェクトは、手帳類の蒐集・展示を中心に活動し、東京参宮橋のアートギャラリー「Picaresque」では手帳の実物を閲覧できる「手帳類図書室」も開設している。今回の講演では、私的領域としての手帳に現れる書き手の内面に読み手が向き合うことで生まれる可能性について、プライベーツマンシップ(privatesmanship)の理念を用いて検討された。

今回の研究会に参加して新たな学びだと感じた点は大きく分けて二点ある。

第一は子ども向けの日記帳と美術教育との関わりである。柿本氏の報告では明治期の綴方教育や「日記文」指導についても触れられたが、質疑応答でも話題になったように、美術教育の一つである臨画教育と「絵日記」の関連性も興味深いと思われた。紹介された日記帳には、夏期休暇中の宿題の一環として、かなりしっかりした絵を子どもに描かせるものもあった。日記帳は、「書く」教育としての綴方教育と「描く」教育としての臨画教育の二つの教育的側面が統合された媒体であるとも言える。学校教育の中でどのように日記帳が使われたのか、時代とともにその位置づけがどう変化したのか、今後の研究の進展が期待される。

第二は、現代を生きる人々が私的領域を書き綴った手帳類が、人に読まれることの面白さである。私的な手帳類を公の場に出し、 様々な人に読んでもらうとは、本来は閉じられた私的領域を公の場に広げることである。それにより開かれる可能性は多々あるだろうが、志良堂氏が示唆したように、同時代に生きる人の私的領域を共有することで他の人々が共感し、生活を豊かにするという発想は大変面白いと感じた。生きづらく、個を尊重し、わずらわしい人間関係をいとう傾向のある現代人とあえて私的な個を共有していくことで、生きやすくなる可能性は充分にあるのではないだろうか。

今回の研究会では、日記帳と手帳類を題材に、過去から現在、そして未来について学ぶことができた。大変興味深い視点を与えてくださったお二人と、参加者・関係者の方々にこの場を借りて御礼申し上げる。

勝倉明以(愛知教育大学教育学部初等教育教員養成課程美術選修2年)

第14回「近代日本の日記文化と自己表象」研究会開催のご案内

標題のとおり、12月16日(土)に開催します第14回研究会の詳細が決まりましたので、ご案内申し上げます。
今回の研究会は、研究発表を柿本真代さん(仁愛大学講師)に、特別講演を志良堂正史さん(「手帳類」プロジェクト主催)にお願いしました。
柿本さんは、日記帳の歴史に関する先行研究を踏まえつつ、ご自身が収集した子ども向けの日記帳とその収集方法をめぐるご発表をして下さいます。ご発表の副題が示すように、今後取り組むべき「日記帳の文化史」を見据えたご発表になる予定です。
志良堂さんは、現在主催されている「手帳類プロジェクト」(http://jimi.jp/collection/)のご活動を踏まえ、蒐集された手帳類の紹介やプロジェクトの未来、学術利用のご提案などを中心としたご講演をしてくださいます。
第14回研究会の詳細はこのページ下部をご参照ください。

ぜひみなさま奮ってご参加ください。当日は、いよいよ編集作業も大詰めを迎える論文集、
『日記文化から近代日本を問う——人々はいかに書き、書かされ、書き遺してきたか——』の詳細に関してもご報告申し上げます。

研究会はどなたでもご参加いただけますが、会場の都合と資料の部数確保のため、お手数ですが事前に下記アドレスまでご連絡頂ければ幸いです:nikkiken.modernjapan(アットマーク)gmail.com(代表:田中祐介・明治学院大学)
みなさまぜひ奮ってご参加ください。

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「近代日本の日記文化と自己表象」第14回研究会

【開催日時】
2017年12月16日(土) 13:30-17:30

【開催場所】
明治学院大学白金キャンパス本館5階、1507教室(予定)

【研究会次第】
1. 報告事項(13:30-14:10)
『日記文化から近代日本を問う——人々はいかに書き、書かされ、書き遺してきたか——』の出版について
今後の研究計画と発表者の募集
日記資料データベースの構築に向けて
2. 研究発表(14:20-15:50)
「近代日本の子ども向け日記帳いろいろ—日記帳の文化史にむけて—」(柿本真代、仁愛大学講師)
3. 特別講演(16:00-17:30)
「手帳類プロジェクトの現在地―同時代の手帳を用いた私的領域の共有・更新・可能性—」(志良堂正史、「手帳類」プロジェクト代表)
※会の終了後、希望者は懇親会へ