7月24日(土)に開催いたします、第29回研究会についてご案内申し上げます。
このたびも原則的にZoomによるオンライン開催とします。
今回の研究会では、早稲田大学の和田敦彦さんと、大阪市立大学の宋恵媛さんにご報告いただきます。
和田さんは、戦時下に活発化していく読書傾向調査の全体像とその系譜をテーマとして、
読書傾向調査が図書の推薦・選定や読書会指導、読書日記と結びつき、読者の統制に働いていく過程を検証くださいます。
宋さんは、小説家を志した尹紫遠(ユン ジャウォン)が、1946年9月から死の直前まで綴った18年間の日記を素材として、
創作ノートと渾然一体となった日記から、戦後日本で在日朝鮮人が書くことの可能性と不可能性について検討くださいます。
ご参加をご希望される場合、お名前とご所属を明記の上、下記アドレスまでご連絡ください。参加用のURLを設定次第、ご案内いたします:nikkiken.modernjapan(アットマーク)gmail.com(代表:田中祐介・明治学院大学)
今回も多くのみなさまのお目にかかれますことを、心より楽しみにしております。
田中祐介
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「近代日本の日記文化と自己表象」第29回研究会
【開催日時】
2021年7月24日(土) 13:30-17:30
【開催場所】
オンライン開催(Zoom利用)
【研究会次第】
1. 報告と展望(13:30-14:00)
REKIHAKU第3号の完成報告
日記文化論文集第2集の仮題目、および制作進捗報告
2. 研究発表(14:10-17:40)
1. 「読書傾向調査の系譜 戦時下の読書調査・読書指導・読書日記」(和田敦彦、早稲田大学教育・総合科学学術院教授)
2. 「尹紫遠日記と戦後日本 : “密航”朝鮮人の生活と文学」(宋恵媛、大阪市立大学文学研究科准教授)