2019年9月28日(土)、29日(日)に開催するシンポジウム「近代日本を生きた『人々』の日記に向き合い、未来へ継承する」に先立ち、田中祐介編『日記文化から近代日本を問う』(笠間書院、2017)の総論「研究視座としての『日記文化』——史料・モノ・行為の三点を軸として」をPDF公開(期間限定予定)します。総論では「史料としての日記」「モノとしての日記」「行為としての日記」を総称して「日記文化」と呼ぶこととしました。
今年9月のシンポジウムの各部は、この三つの視座からの考察をそれぞれ深めるべく構成しました。第1部「日記帳と手帳の文化史に向けて」は「モノとしての日記」に、第2部および第3部「自己をつづることの近代」は「行為としての日記」に、第4部「個人記録に基づく戦争体験の再検証と未来への継承」は「史料としての日記」にあたります。
この機会にお目通し頂き、当プロジェクトの問題意識、成果と課題を知って頂ければ大変嬉しく思います。また総論では、本書に収録した全17本の論考にも言及しました。ご関心のある論考は、本書をお手に取ってご一読頂ければ幸甚です。
総論は下記の書影をクリックすればご覧頂けます。